ベンチャー経営者の妻になりました

トライリンガルの奥様と会社経営者の夫との波乱万丈夫婦物語

結婚したいと思えるにはロールモデルが必要なんだ


私がHくん(夫)との結婚に悩んでいたのは、以前の記事

luun521.hatenablog.com

に書いたような結婚に向かない特徴を、彼が持っていただけではありません。
実は、Hくんは極度の「結婚アレルギー」を持っていたのです!!


ご両親が熟年離婚をしていたHくんにとって、幸せな「結婚」生活をイメージ
することは難しく、むしろ「苦しみ」「恐怖」といったような感情を持って
いることが、付き合っている時に判明したのです。


最初はさらっと言われたため私もあまり気に留めず、そうなんだぁぐらい
の感じで流していましたが、お互いの感情が深まっていった後も、
「○○ちゃんのことは大好きだけど、今は結婚は考えられない」と言ってきた
のです!!


しかも記念日に!!



はい。空気読めませんね~。
私は、分かってるけど。と言いつつも、とても悲しかったのを覚えています。
だって、お互い好きなのに、なんで???
何がそんなにネックになってるのかはっきりは理解できませんでした。


その後、結婚するまで色々な話し合いを重ねるのですが、Hくん(夫)
「結婚アレルギー」は、思った以上に根深かいものでした。


彼が「結婚」に対して気がすすまなかったのは、以下の三つの理由が大きな
ウェイトを占めていたと思います。

①両親の二の舞になりたくない

  Hくんは、「離婚」に対しても強烈な拒否感を持っていました。結婚する
  なら離婚は絶対したくない、と何度も言われました。もちろん、私だって
  離婚はしたくありません。けれど、何らかの事情が発生した、これ以上一緒
  にいたくない、いない方がいい、という事になってしまう可能性だってあり
  ます。

  その時は、離婚だって視野に入れてもいいというのが私の意見です。
  離婚=失敗ではなく、それも人生の経験の一つ、だと捉えるからです。でも
  彼にとっては、離婚=失敗。失敗なんてしたくない=超慎重にならざるを
  えなかったんでしょうね。


②周りに幸せな夫婦のロールモデルがいない

  もう一つ大きな理由は、Hくんの周りに「幸せそうな夫婦」がいなかった事
  です。彼の周りの経営者で結婚している人達は、仮面夫婦や、夫が不倫中、
  愛人がいる、セックスレス、会話がない、などの人達が多く、必然とそういう
  話が耳に入る状態でした。

  ですが、彼のお客様には長年連れ添った夫婦や、夫が亡くなった後もずっと
  愛を持ち続けている人達もおり、彼も結婚はしたいし、するのであれば、
  そんな関係を築いていきたい、という思いもあったそうです。

 

③女性に対する理想が多すぎる

  理想が高いことは分かっていました。Hくんの理想の女性は、
  「仕事もバリバリこなすキャリアーウマンで、でも家庭では夫をたてて、
  家事も育児もこなす女性(かつ美人で巨乳w)」でした。


  おいおいおいっ!!!どこにそんな人がいるんだよ!!!


  もちろん私は彼の理想を全て兼ね備えていません・・・。しかし、欧米諸国と
  アジアのいいとこどり、を要求してくるなんて、君は何様かね??とその時は
  空いた口が塞がりませんでした。その後彼は、俺は理想が高いんじゃなくて、
  多いのか!と気付いたようですが・・・。


私の両親は、ケンカもたくさんするし、離婚の危機もあったけど、でも出掛ける時
はいつも一緒で、なんだかんだ言ってやっぱりお互い好きなんだなというのが、
子供から見てもわかる親だったため、結婚はするのが当たり前だと思っていたし、
結婚したら添い遂げるのが当たり前、だと思っていました。


だから、親の離婚によって、Hくんみたいにこれほど「結婚」に対して、深い
ネガティブな感情を抱いてしまうことに、びっくりしたとともに、幸せのロール
モデルが周りにいないことが、こんなにも人の人生に影響を与えてしまうことに、
何とも言いようのない寂しさを感じたのでした。



  

ベンチャー経営者を結婚相手に選ぶな

実は私はHくん(夫)と結婚する前、悩みに悩んだ時期がありました。
ほんとぉぉぉぉにこの人と結婚していいのだろうか、と。

 

 

周りに経営者の「妻」になっている人は
ほとんどいないし、
流れてくる情報は悪いものばかり。
悩みながらネットを見てると、
こんな記事を見つけました。
自身も起業家である川崎貴子さんが書いています。
(ぜひ一度お会いしたい!!)

bokurasha.hatenablog.com


もう、私の心配ごとが見事全て書かれていたのです!!
さすが「プロ」は、観察眼が違う!!



ベンチャー経営者が結婚に向かない理由、
そしてHくんにも当てはまると思われるのが下記の理由です。


①「自分の可能性に貪欲過ぎる」

 

単に「お金」や「ステイタス」だけじゃなく、「自分の可能性に目がくらみがち」なのがベンチャー経営者です。自分の時間を仕事にすべて使えたなら、いったいどんなことになるんだろう!と夢想しがちです。


 そうなんです!!!!!
 自分の前に広がる無限の可能性を追及すべく、
 Hくんは自分の時間 を全て仕事に注ぎたいと思っています。
それでも付き合っている時は、週に1回は必ずデートをしていました。


 しかし今後、ますます仕事が忙しくなることが
 予想されるため、果たして二人の時間をちゃん
 と持つことができるのか不安でした。

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③「どこまでが仕事か解らない。」

 

海外旅行は海外視察。高級ホテルのスイートに泊まるのも出張。ゴルフやキャバクラは接待。合コンだってお付き合い。

 

正直に申告しないにしても、付き合いが多く、どこからどこまでが仕事か解らないのが社長業です。

 

日常も忙しいので、折角結婚してもほぼ母子家庭になります。

 

そこを指摘し、良い父親になるように言うと「仕事の邪魔をするのか!」と立腹します。でも本当は、自分の自由を束縛されるのが大嫌いなのです。面倒ですよね。

 
これが一番の心配事でした!!!!
今はよくても、将来余裕が出てきた時に、
多くの経営者が陥るであろう、

「俺こんなに頑張ってきたんだから、
自由に遊んだって何も文句ないだろ」的な
状態に、陥ってしまうのではないかという不安。

結婚してるのに母子家庭なんて絶対嫌っ!!


④「口が上手い。」

 

ベンチャー経営者は、人を説得したり、巻き込んだりするのが仕事ですから、結婚したら何かと煙に巻かれますよ。間違いありません、相当面倒です。


 そうそう!!
 私も巻き込まれた感があるのは否めません笑

 何たって彼らは
自分がなぜ起業したのか
その起業にはこんな社会的意義があって
会社はこんなに風に成長させていきたい
など 様々なストーリーを 既に作り上げており、
それをキラキラした目で力強く語ってきます。

 多くの人は、すごいなと感心したり、
自分も協力したい、応援してあげようという
気にさせられてしまいます・・・

 

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⑤「自分が大好き。」

 

「忙しい俺」「成すべき事がある僕」と酔っ払えないと、ベンチャー経営者など務まりません。

  

ベンチャー経営者はナルシズムか自己顕示欲のどちらかは強烈に持っています。

 

妻になったら、世間の全ての女性よりも「あなたは凄い!あなたは素敵!」と言い続けなければならないわけで、そんなの水商売の女性に適いませんし、第一子供が生まれたら時間は無いし、鬱陶しくてたまりません。超面倒!


 あるあるですね・・・。
ナルシズムも、自己顕示欲も、適度にあるのは問題
ないです
過剰になっている経営者は多いですよね。
Hくんも、言ってきますよ。



「もっと褒めて」



・・・え?笑


褒め慣れていない私は、最初戸惑いました。
でも、確かに好きな相手に褒められるのは、
単純に嬉しいことだし、
モチベーションUPになるのであれば、
と練習開始。

しかし、子供ができたらそんな余裕なんて
なくなっちゃいそうだし、
褒めるのが商売な人に敵う気がしない。


⑦「恋愛体質である」

 

ベンチャー経営者は、ドーパミン・ジャンキ―。

大きな仕事を成し遂げたり、攻略したり、ピンチに直面したり、ドキドキするような恋愛をしたりする時に放出される脳内快楽物質が大好物。

 

結婚しようとそれは変わらないのです。

 

ね、面倒でしょ。

 

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 NO~!!!!
真面目に見えて、
Hくんにもその兆候はあったのです。
結婚しても変わらない??なんだそれ~!!
私はそんなの絶対嫌なのに・・・。



かくして、妄想は膨らみ続け、成功した彼が
浮気三昧、豪遊三昧、愛人を囲って、
私の知らないマンションの一つや二つを
所有・・・なんて様々なイメージが溢れ、
息も絶え絶えに、無理じゃない??
やめといた方がいい!!
という結論が脳裏をかすめるのでした笑



ベンチャー経営者の嫁

タイトル通り、最近ベンチャー経営者のくん(夫)の妻となりました。
父も自営業だったため、経営者という人種に特に抵抗もなく、むしろ話しやすい
し、情熱があるし、人を巻き込む力があるし、自分の力で色々な価値を社会に提供しようとする姿勢を持った人達が多く、好感を持っていました。
(勘違い野郎や常に上から目線、自信過剰な人達も多いですが・・・)

 

確かにくんにも、多少「俺ってすごい!」を強調してくる面もありましたが、
まぁ確かに順調に業績も伸びているので、そう感じてしまうのはしょうがない、
とあまり気にしないでいましたが、一緒に過ごす内に、だんだんと
ものすっっっごい困ったちゃんである事が発覚していくのでした・・・。

 

生涯お互いを支え合う、敬い合う、と結婚式でゲストの前で
誓ったものの、無理じゃね?と思ってしまう出来事が起こるわ起こるわ・・・

 

どこかで吐き出さないと、どーにもやってられません(/_;)
現在も絶賛大喧嘩中!!
(新婚なのに(T_T)・・・)